桜の開花に大切な休眠打破。私の人生の休眠打破は更年期だった。
2016年の桜の開花は平年並みか少し遅れるようですね。
私の住んでいることろでは3月28日頃開花、満開は4月5日頃の開花予想が出ています。
ちょうど娘の入学の時期。
桜の開花にとって大切な休眠打破という言葉をご存知ですか?
春に開花する桜は、前の年の夏に花芽を形成しそこでいったん休眠状態に入ります。そして、秋になり葉を落とし冬を迎えます。
秋から冬にかけて寒さが厳しくなることで、桜は眠りから目をさまします。
寒さが厳しければ厳しいほど、開花の準備が始まるわけです。
そして春。
気温が上がるにつれて、目をさました花芽は生成します。
春の陽気が進むにのにあわせて花芽は開花へと一気に成長していくのです。
休眠打破は秋から冬にかけての一定期間低温にさらされることが、花芽が眠りからさめるために重要なポイントなんですね。
きれいな桜の開花には、休眠打破があってこそなんですよ。
なんだか人生に似ていると思いませんか?
辛いこと、厳しい環境があってもその時期をじっと耐えることで、幸せになるように。
人生の休眠打破は更年期
私の休眠打破は更年期でした。
今思えば、この時期があったからこそ真から自分と向き合うことができて、自分らしく人生を歩きたい!と目覚めることができました。
正直、自分が更年期障害で悩まされるなんて考えてもみませんでした。
これまで、すべては気の持ち方次第だと。
だから「病は気から」と思っていましたから…。
少々辛くても、「気持ちがたるんでいるからよ!」と自分に言い聞かせ、とにかく前進あるのみで走り続けてきました。
この気合ばかりの人生も、若い頃まで。
40代半ばになってくると、身体は思うようにいかなくなり、徐々に悲鳴を上げていたんですね。
気づかなかったのではないんですね。
気づかぬふりをしていたんです。
認めたくなかったから・・・。
それでもまだ、気合で進もうとしていました。
でも、ある日突然、何もできなくなったんですね。
これは私ではない!
何度も何度も「明日になったらいつもの私に戻るから大丈夫!」そう自分に言い聞かせます。
でも、日を追うごとに症状はひどくなるばかり。
気合だけではどうにもならないこともあるんだと、この時気付かされました。
診断を受け、先生から更年期障害で極度のうつ症状が出ていると言われた時、耳を疑いました。
私に限って「うつ」だなんてあり得ない!
でも身体は嘘をつきません。
処方される薬が合わず、日に日に症状は悪化。
家事ができない。
娘の学校の行事に参加できない。
仕事も独立したばかりだったのに・・・。
次第に、ベットから起き上がることができなくなりました。
そして、考えることもなくなり思考停止状態です。
その時、自分を受け入れることに、時間がかかりました。
でも、家族の理解と支えもあり、少しずつ今の自分を認めるようになり、何もできないけど私なんだと。
そして、時間が経ち・・・。
すると身体が動くようになってきました。
10本の指はちゃんと動くし、目も見える。音も聞こえる。食事もできる。
徐々に家事ができるようになりました。
「こんなに、できることがあるじゃないの…」
家族と会話する時間が増えていき、顔に表情が戻ってきました。
あれから5年。
- この時間のなかで自分と向き合うことができました。
- 一番大切なものは何かを確認することができました。
- 完璧でないことのほうが、人生は楽しいこともわかりました。
- 笑顔が心を豊かにすることを実感しました。
- 諦めなければ人生は好転します。
- 今ある全てのことに感恩報謝です。
私にとって更年期はまさに休眠打破でした。
桜の花芽の、休眠・休眠打破・生成・開花は人生そのものだと私は思うのです。
桜吹雪の舞う散り際も颯爽としていて・・・
私の人生もそうありたい。
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