献血に体重制限あるって本当?年齢や身長は関係あるの?
よく街頭で「A型の血液が不足しています」「成分献血にご協力お願いします」とプラカードを持ち、呼びかけされているのを目にします。
そこで、以前家族が大手術のとき大量の輸血で助けていただいたこともあり、恩返しの気持ちと少しでもお役に立てればとの思いで、初めて献血ルームへ行ったのですが・・・
結局、献血に協力することはできなかったのです。でも、スタッフの方に献血についていろいろ教えていただきました。
そこで今回は、私のように失敗しないため献血ができる条件の体重のことや、献血と身長の関係について紹介します。
献血に体重制限はあった!年齢や身長も関係する?
先ほどお話したように、その日は献血に協力することができずに終わり、残念な思いをした私でした。
理由は、普段気に留めていなかった「献血ができる条件の体重」の基準に達していなかったことが原因だったのです。
実は、献血ができない条件に体重が50kg以上の基準があることを、お恥ずかしい話知らなくて・・・(;´∀`)
そこで献血ができる条件の体重と年齢について調べましたので詳しく紹介していきますね。(身長についてはこのあと説明しています。)
まずは、わかりやすく献血基準の体重と年齢を表にまとめましたのでご覧ください。
■全血献血の基準
(全血献血については後ほど詳しく説明しています。)
■成分献血の基準
(成分献血については後ほど詳しく説明しています。)
※献血できる年齢69歳までとなっておりますが、65歳以上の方の場合、60歳~64歳の間に献血経験がある方が条件になります。
※上記の血漿成分献血と血小板成分献血の体重は、私が住む広島県での基準を紹介しています。
日本赤十字社では、血漿成分献血と血小板成分献血の体重は共に「男性:45kg以上、女性:40kg以上」が基準になっています。
ところで、今回なぜ献血ができなかったのか?
詳しいエピソードを聞いてください。
体重計測で30g足りなかった私は、成分献血なら年齢も条件もクリアしていました。
なので、問診・血圧測定を済ませ、成分献血をする前の、血液型の判定やヘモグロビンなど測定を受けるため採血することに。
しかしそこで、ヘモグロビン濃度が0.5g/dl足りないことが判明!
わずか、0.5g/dlですよ・・・。
成分献血では、必要な成分を採りだし赤血球を体内に戻す流れを1サイクルとします。
私の採血結果から、4サイクル行わないと必要量採取できないとのことです。
しかし回数が増えることは、身体への負担が大きくなるため、私が住む広島県では3サイクルまでと基準を決めているそうです。
ということで、今回は成分献血も協力できず終わったのです(泣)
あとで思ったのですが・・・
コンビニとかで鉄分補給のジュースなどありますよね。それを1本クイッと飲んで行けば違ったのかも・・・なんて思いました^^;
では、献血ができる体重と年齢には基準があることがわかったのですが、身長は献血に関係するのでしょうか?
気になる、「献血に身長は関係するのか?」については次で紹介しています!
献血に身長は関係あるの?
質問回答サイトで、「身長が低いから献血はできないのでしょうか」などの質問をよく見かけます。実際のところ、どうなのでしょう?
待ち時間のとき、そっとスタッフの方にお訊きしてみました。
すると・・・
Q.献血ができる条件に身長は関係しないのですか?
A.はい、関係ありませんよ。
血液の量は体重に対してなので、身長は献血ができる条件には入っていません。
献血に身長は関係ないようですね!(400ml献血の場合)
広島県赤十字血液センターに問い合わせたところ、献血に身長が関係しないのは、400ml献血(全血献血)の場合で、成分献血の場合は、身長と体重から割り出した結果から表を見て判断するとのことでした(広島の場合)
(※)献血者の安全性確保のため、循環血液量および採取可能血しょう量(身長と体重から算出)を考慮し採血種類を判断させていただいておりますので、ご理解をお願いします。
引用元:広島県赤十字血液センター
でも、身長が低くて体重が50kg以上だと、コレステロール値が高いかも・・・なんて、心配されていますか?
だったら、心配されなくて大丈夫ですよ。
逆に献血することで血液検査を受けることができます。
検査内容は以下のとおり。
- 血液型検査
- 肝機能の指標となるALT(GPT)
- 血清コレステロールの値
など、生化学検査や血球係数検査の結果は希望すれば通知していただけます。
つまり、献血をして自分の健康状態を知ることができるわけです。
医療機関でかんたんな血液検査をすればお金がかかりますが、献血することで無料で血液検査ができる!いいと思いませんか?
初めての場合、問診がありますしスタッフの方に尋ねれば色々と教えていただけるので、まずは、心配する前に一度足を運んでみることをおすすめします。
ここまでで献血の基準はわかったと思うのですが、献血の量はどのようにして決まるのかが知りたいですね。
なのでつぎは、体重からみる血液の量と献血の量について紹介していきます。
体重からみる血液の量と献血の量
まず、血液の量について。
人間の血液の量は体重の約13分の1と言われています。
■例えば体重が50kgの場合
1kg=1000g
50kg=50000g
50000×1/13=3846.15…
なので、下の表にもありますが
血液の量は3800mlが目安になります。
そして、献血の量について。
献血の量は血液の量の12%。
先ほどの計算から
3846.15…×0.12=461.53…
ということで、献血の量は400ml可能と言うことになりますね。
※血液の量の12%なら献血しても体に影響がないことがわかっています。
それでは、体重に対しての血液の量と献血の量の目安を表にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
■血液の量と献血の量の目安
初めて献血ルームに行く場合、体重の申告は各献血ルームにより違うようです。
私が行った献血ルームでは、服を着たまま体重を計測しました。(スタッフの方が服の重さをマイナスしてカルテに記入)
自己申告の場合、正確な体重を把握しておくためにも、献血に行かれる前は体重の確認をしておきましょうね!
そして献血する際、全血献血と成分献血について軽く説明されるのですが、全血献血・成分献血の言葉の意味が???とならないためにも、次で、献血の種類の全血献血と成分献血について紹介します。
献血の種類:全血献血と成分献血の違いや所要時間
献血に種類があるのをご存知ですか?
献血は2種類ありまして次の2つになります。
- 全血献血
- 成分献血
それではひとつずつみて参りましょう!
一般的に言う献血とは、全血献血のことを言い、血液中のすべての成分を採血します。
全血献血は以下の2つ。
- 200ml献血
- 400ml献血
採血にかかる時間は、10~15分くらいです。
成分献血とは、採血しながら成分採血装置という機械を通して遠心分離し、そこで必要な成分の、血小板(けっしょうばん)と血漿(けっしょう)だけ採りだし赤血球を体内へ戻します。
体内で回復に時間のかかる赤血球が戻ることで、体への負担を軽くすることができます。
成分献血は以下の2つ。
- 血漿(けっしょう)成分献血
- 血小板(けっしょうばん)成分献血
採血にかかる時間は、採血量に応じて40~90分くらいです。
献血で使用する針の太さについてはこちらで詳しくまとめています。
ここで質問!
血漿と血小板の違いは?
血漿(けっしょう)とは
血液の約55%が血漿と呼ばれる成分になります。働きは、
- 体内に酸素や栄養を運ぶ
- 炭酸ガスなどの老廃物を肺や腎臓に運ぶ
他にも、抗体と呼ばれるいろいろな免疫のもとになるものが含まれ、病原体を体の中から排除するのに重要な働きをしています。
血小板(けっしょうばん)とは
血液の約45%が血球※と呼ばれその中の成分のひとつが血小板になります。
働きは、
・ケガなどで血管が傷ついて出血したとき、血栓を作り出血を止める働きがあります。
※血球は、赤血球・白血球・血小板の成分からなります。
それでは、献血された血液はどのように使われるのでしょうか?
献血の使い道は?
すぐに思いつくのは輸血ですよね。
そして輸血と言うと、交通事故など出血多量のイメージがあるのですが、実は献血された血液のうち約9割が病気に使われ、なかでもガン治療に最も多く使われていると教えていただきました。
ガン治療では血小板製剤の輸血は何度も必要になってくるそうです。
ですが、血小板成分献血で血小板は採血して4日間しか保存できないこともあり、実際には常に足りていない状態なのだそうです。
私が街頭で聞いた「成分献血にご協力お願いします」の呼びかけには、この思いが込められているのですね。
それでは最後に、今回の内容をまとめておきますね。
まとめ
◆献血ができる条件で体重と年齢
【全血献血】
・200ml献血…男女とも16歳から
男性:45kg以上 女性:40kg以上
・400ml献血…男性17歳 女性18歳から
男女とも50kg以上
【成分献血】
・血小板成分献血…男女とも18歳から
男女とも47kg以上
・血漿成分献血…男女とも18歳から
男女とも45kg以上
※成分献血の体重は広島県での基準になります。
◆献血するのに身長は関係あるの?
血液の量は体重に対してなので、身長は献血ができる条件には入っていません。
◆人間の血液の量は体重の約13分の1。
血液の量に対して12%が採血可能な血液の量。
◆献血の種類は、一般的に言う献血の全血献血と成分献血の2種類がある。
いかがでしたでしょうか?
献血の条件の体重と年齢について少しはご理解いただけました?
体重は日々の生活の中で変動します。
なので、たとえ今回は残念でも次回は献血ができる基準に達していれば協力することは可能です。
今回を期に、献血をライフサイクルのひとつにすることを決めたのですが、そうすると必然的に以前よりもっと健康を意識するようになりました^^
例えば、鉄分が多い食事を意識して作るとか。
- ひじきとシーチキンのサラダ
- 小松菜入りスムージー
- 主食にキヌアを入れる
ひとつの食材に偏らず、バランス良く色々組み合わせることで美味しく・楽しく・健康的な食事づくりが出来ています^^
追記;
努力の甲斐あり、献血・全血献血に協力できることが出来ました\(^o^)/
コメント
- トラックバックは利用できません。
- コメント (0)
この記事へのコメントはありません。