母の日にバラを贈る意味とは?花の名前に秘められたドラマ
毎年5月の第2日曜日は母の日。
母の日はお母さんに感謝の気持ちを表す日ですね。
母の日に贈る花といえばカーネーションが一般的なのですが、バラの花を贈るという方も多いです。
- お母さんが好きな花がバラだから…
- カーネーションのお値段が高いから…
- 華やかだから…
- 花の色がたくさんあってアレンジしやすいから…
など、バラを選ぶ理由はさまざま。
では、母とバラに関係するドラマを知るとますます、母の日にバラを贈りたくなるかもしれませんね。
今回は、母の日にバラを贈る意味!バラの花の名前に秘められたドラマを紹介していきます。
母の日にバラを贈る意味とは?
それでは、母の日にバラを贈る意味のひとつ亡き母の名前がつけられたバラについて紹介していきますね。
たくさんあるバラの品種の中で殿堂入りし栄誉あるバラに、マダム・アントワーヌ・メイアン(フランス名)と言う名前を持つバラがあります。
ピース(アメリカ名)の名前のほうが「平和を象徴するバラ」として有名ですから、聞き慣れている方が多いかもしれませんね。
ではマダム・アントワーヌ・メイアンについてお話します。
20世紀最高の歴史的名花とも呼ばれるバラ「マダム・アントワーヌ・メイアン」は、フランスのバラの育種家フランシス・メイアンの手により交配され誕生したバラ「3-35-40」になります。
この実生苗「3-35-40」に名前をつけるとき、バラの花をこよなく愛した最愛の母親の名前マダム・アントワーヌ・メイアンを命名し亡き母に捧げました。
母の日に贈られることが多いカーネーションも、アメリカの少女アンナ・ジャービスが、母親が好きだった白いカーネーションを母親の祭壇に飾ったことから「母の日にカーネーションを贈る」習慣が始まったと言われています。
フランスのバラの育種家フランシス・メイアンがやっとの思いで誕生させたバラの実生苗「3-35-40」に、最愛なる母親の名前をつけ亡き母に捧げた思い。
そして、母親の名前がついているバラがあるなんて、母の日に贈る花としてふさわしいと思いませんか?
母の日に贈る花には、カーネーションやバラのどちらとも母を思う気持ちが花に託されています。
お母さんの名前がついたバラが存在することを知ると、母の日にバラを贈りたくなりますね。
母の日にバラを贈る国はドイツ!?
実際に母の日にバラの花を贈る習慣がある国があるのをご存知ですか?
それはドイツです。
ドイツでは、ハートの形にアレンジメントされたバラの花を母の日に贈る習慣があるそうですよ。
↓こんな感じにハート型にアレンジされたバラです♪
バラのハート型のアレンジメントは珍しいですね。初めて見ました。
これだとプレゼントされると絶対嬉しいです^^
母の日に花をプレゼントしようと考えていたなら、ハート型にアレンジされたバラを贈ってみるのもいいですね!
次は、「バラ名マダム・アントワーヌ・メイアン」の、その名前に秘められたドラマを知れば、母の日にバラを贈りたくなりますよ。
マダム・アントワーヌ・メイアンの名前に秘められたドラマとは?
いよいよ、マダム・アントワーヌ・メイアンの名前に秘められたドラマについての紹介です。
実は、バラ名マダム・アントワーヌ・メイアンは他にも3つ名前を持っているのです!
別名3つのなかのひとつにピースがあります。
ピースはアメリカ名なのですが、ピースが意味する「平和」の名の通り、1946年の国連の発足時平和のシンボルとして飾られた花でも有名です。
それには第二次世界大戦の戦禍をくぐり抜け、国境を越え人々の愛と絆で守られた、平和の象徴となる素敵なドラマが、このピースの名前にあったのです…。
バラ「ピース(peace)」が名付けられるまで
1939年ドイツがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が勃発。フランスのバラの育種家フランシス・メイアンのバラ栽培は困難な状況になりました。
戦禍の中フランシスは一株のバラを守るため、母国に戻るアメリカ人のパートナーに「3-35-40」の苗木を詰めた1ポンド(約435g)の小包を作り託します。
同時期フランシスは、「3-35-40」の苗木を守るためにイタリアと敵国であったドイツにも送っていたそうです。
アメリカに渡った「3-35-40」の苗木は、バラの育種家の手元で大切に育てられました。
成長した「3-35-40」のしっかりとした株立ちや大きな照り葉、花径15cmの巨大輪は見た人を一瞬で魅了してしまうほど資質が優れています。
1945年アメリカの全米バラ園芸協会により、優れた資質を持つ「3-35-40」に名前をつけようとしたその時、ベルリン陥落のニュースが飛び込んできました。
そして第二次世界大戦は終結の日を迎えます。
この時「3-35-40」は、戦争のない世界を願って「ピース(peace)」と名前がつけられました。
フランシスがイタリアとドイツに送っていた「3-35-40」も無事に届けられました。
バラを愛する人の手により大切に育てられた「3-35-40」は、それぞれの国で名前がつけられています。
◆「3-35-40」の4つの名前
- イタリアでは「ジョイア(喜び)」
- ドイツでは「グロリア・ダイ(神の栄光)」
- アメリカでは「ピース(平和)」
- フランスでは「マダム・アントワーヌ・メイアン」
フランス名は、フランシス・メイアンの亡き母の名前ですね。
バラを愛するフランシス・メイアンが作出した「3-35-40」は、国境を越え人々の愛と情熱で大切に育てられたのです。
華やかで力強く咲き誇るピースは、数々の賞を受賞し、世界バラ会議で記念すべき最初の殿堂入りを果たしました。
4つの名前を持ち、20世紀最高の歴史的名花と呼ばれるピース。平和への願いが込められ命名されたバラです。
名前がつけられるまで、こんなにもドラマチックな話が秘められていたとは、今回調べることで初めて知りました。
作出者フランシスが最愛の母親の名をつけ、亡き母に捧げたバラであることや名前に秘められたドラマなどを知ると、話を添えて母の日にバラを贈りたくなりますね。
今回は母の日にバラを贈りたくなる意味について、
- 亡き母の名前がつけられたバラ
- 薔薇マダム・アントワーヌ・メイアンの名前に秘められたドラマ
について紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
母の日は、お母さんへ日ごろの感謝の気持ちをあらわす日。思いを花に込めて、今年はバラの花を贈ってみませんか?
それから「ありがとう」のことばを添えることを忘れずに…^^
「感謝」の意味を持つカーネーションは何色だと思いますか?
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