ガソリンが値上げされる理由とは?曜日が決まっているって本当?
「え、また?」と、このところ毎週のように驚いていることがあります。
それは「ガソリン価格」です。
私はほぼ毎日車に乗っているのですが、最近ガソリンスタンドの近くを通るたびにどんどん値段が上がっているのです。
1~2か月前までは1L140円くらいで、それでも高いなと感じていましたが、最近では160円近くまで値上がりしています。
これは私だけのことでなく、車を使う個人や会社にはかなり痛い出費ですよね。
なぜこんなにも、ガソリンは値上がっているんでしょうか?
あなたも疑問に思っていましたか?
今回は、ガソリンの値上げの理由やそれに対して知っておくべきことについて紹介していきます。
目次
続くガソリンの値上げ!3つの理由とは?
ガソリンの値上げの理由とは何なのでしょうか?
その理由は大きく分けて3つあります。
ガソリン値上げの3つの理由
- OPEC(石油輸出国機構)の産油国による協調減産
- アメリカによるイランへの経済制裁
- 産油国ベネズエラの大幅な減産
それぞれ詳しく見てみましょう!
ガソリンの値上げの理由:OPEC(石油輸出国機構)の産油国による協調減産
1つ目は、OPEC(石油輸出国機構)の産油国による協調減産です。
なぜ協調減産が行われたのかと言いますと、
原油に変わる新しいエネルギー源に「シェールガス」がありますね。
このシェールガスが市場に多く出回ってくることを懸念した、原油産出国のサウジアラビアなどは「シェールガスに対抗するためにたくさん原油を供給して値段を下げる」という策に出ました。
そのため、2015~2016年にかけて原油の値段が安くなったのです。
過剰供給ですね。
そこで、OPEC加盟国とロシアなど非加盟国が、需要引き締めのため原油の産出量を減らす取り決めをしました。
これが協調減産です。
つまり、協調減産により供給が絞られることで原油価格が上がり、よってガソリンも値上がりするというわけです。
2017年に始まった協調減産、当初は2018年3月に終える予定だったのですが、思うように需要の引き締めが進まないため、2018年末まで延期になりました。
ガソリンの値上げの理由:アメリカによるイランへの経済制裁
2つ目は、アメリカによるイランへの経済制裁です。
2018年5月、アメリカのトランプ大統領が、イランに対する核合意から撤退することを表明しました。
イランに対する核合意とは、
イランが核の開発を大幅に制限する代わりにイランへの経済制裁を解除するという取り組みです。
この核合意から脱退することで、一転してイランに対する厳しい経済制裁を加えることにしたのです。
イランは中東の石油産出国の1つですが、アメリカが「イランから原油を買うな」と圧力をかけることにより、原油価格が上がっているというわけです。
ガソリンの値上げの理由:産油国ベネズエラの大幅な減産
そして3つ目が、産油国ベネズエラの大幅な減産です。
産油国の1つであるベネズエラの政治経済が大混乱してしまったため、意図せずに原油の大幅な減産が起きてしまいました。
そのため、原油の協調減産よりもさらに産出量が減ってしまい、原油価格が高騰してガソリンの値上げにつながってしまっているのです。
ガソリンの値上げされる曜日が決まっている!?
ガソリンの値上げの理由がわかったところで、ここからは、値上げに対して何をすればいいのか…について話していきますね。
まず、知っておきたい事!
それはガソリンの値上げされる曜日が決まっているということです。
「えっ、原油価格の変動のタイミングに応じていつでも(不定期に)かわるんじゃないの!?」と思いますよね。
実は…
日曜~土曜の中でガソリン価格が一番高くなると言われている曜日があります。
それは「月曜日」なんです。
もちろん、日々価格は数円単位で変わりますし、あくまで月曜日が一番高くなる傾向が高いという話なのですが。
ではそれはなぜなのか?
その理由は、各メーカーは仕入れ価格を毎週金曜に、翌日の土曜からの1週間分の価格を発表します。
本来、土曜から値上げするところなのですが、週末は利用客が多いという理由から特売などをすることが多いため、週末を外し値上げは月曜日から…となるようです。
ですので、ガソリンを入れるなら週末に近づく程おすすめです!
まとめ
今回は、ガソリンの値上げの理由について3つ紹介してきました。
ガソリン価格は、私たち個人でコントロールできるものではありません。
価格が上がれば上がるだけ家計を圧迫しますね。
私たちにできることは、少しでもお得なタイミングで、ガソリンを入れる工夫をすることだと思いませんか。
ガソリンスタンドによってはポイントカードを発行していたり、メールマガジンでお得な情報を流したりしているところもあります。
大事なのは「何で値上げするんだ!」と嘆くのではなく、「じゃあどうすればいいんだろう?」と考えて工夫することだと思います。数円の違いも、年間で見れば大きいですからね。
一番いいのは、価格が下がってくれるに越したことはないですが…。
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