子どもの絵本読み聞かせに効果はあるの?オススメの絵本を年齢別で紹介!
「ママ、この本読んで~」
子どもたちが夜寝る前に持ってくる絵本。
子どもが生まれると見聞きするようになる「絵本の読み聞かせ」。
実際に周りはどれほど読み聞かせをしているのか、絵本を読んだほうが子どもにとって良いのは本当なのか気になりませんか?
後ほど解説しますが、小学校入学前までは読み聞かせしている親は多く、読み聞かせは、語彙力、聞く力を身に付ける手助けになることが分かっています。
そして、子どもだけではなく、大人への良い影響もあることはご存知ですか?
我が家でも、0歳の頃から毎日絵本の読み聞かせをしてきました。
ここでは、3歳と5歳児がいる我が家の実際の体験と、エビデンスを基にした読み聞かせの効果の詳細を解説していきます。
最後まで読んでくださった方に向けて、我が家でも実際に読んできた年齢別のオススメ絵本もご紹介します!
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目次
絵本の読み聞かせにどんな効果があるの?
ここでは、
『最新脳科学でついに出た結論 「本の読み方」で学力は決まる』 (2018,松﨑, 榊, 川島)を参考にお話ししていきます。
絵本の読み聞かせで効果が見られることとして、3つのことが分かっています。
「語彙力など言葉の力の向上」「子どもの不安感の減少」「読み聞かせをする側のストレスの減少」です。
では、以下で詳しく見ていきます。
「言葉の数(語彙)」と「聞く力」が増加
『最新脳科学でついに出た結論 「本の読み方」で学力は決まる』 (2018,松﨑, 榊, 川島)より転載していますが、
幼児の語彙に関して、参加したのは3歳から6歳までの平均4歳半程度の子どもたちを「PVT-R絵画語い発達検査」と呼ばれる検査で調査。
幼児の聞く力については、幼児は目の前に置かれたいくつかの小さなブロック(トークン)を、検査者の指示に従って動かすのですが、最初は短く簡単な指示から、次第にどんどん長く複雑になっていきます。子どもが多くの指示を聞いてこなすほど点数が高くなります。
絵本読み聞かせを実施してもらったことで、8週間後の「聞く力」「語彙力」のどちらも飛躍が見られます。
0歳~読み聞かせをしている我が家の5歳の息子の場合、3歳までは言語発達が遅めで「語彙力」はもちろん、発語も少なかったですが、4歳半頃~語彙力、聞く力ともにメキメキ頭角を現し、親の私もなかなかパッと出てこない言葉を駆使し、言語力は高いです。3歳になった娘に関しては、もともと「聴覚」が良かったのか、読み聞かせがあったからなのかは分かりませんが、発語も言葉の幅もすでに多めです。
子どもはもちろん、親の私の「語彙力」も読み聞かせスタート前に比べると格段に増えたと感じています。
子どもの不安や抑うつなどの問題が減少
「CBCL」というアンケートを用いて子どもの問題行動の程度を母親から聴取しています。8週間の読み聞かせをしてもらった前後で、子どもの内向きの問題、つまり、子どもの不安や抑うつなどの問題が減っていることがわかったのです。
我が家でも、夜に読み聞かせをたくさんできた日、一冊しかできなかった日の子どもたちの反応がまるで違います。
膝の上やベッドに寝そべって読み聞かせを子どもたちが満足するまで読み込めた日の安心した表情を見ると、毎日なんとしても読んであげたくなります。
読み聞かせをした親のストレスが減少
こちらのデータ (2018,松﨑, 榊, 川島)をご覧ください。
「読み聞かせをしたから母親のストレスが減った」ことを証明するために、読み聞かせをした時間(分)と親のストレスの変化の関係をデータ解析した結果です。「読み聞かせの時間が多いほど、母親の子育てストレスが低くなる」という結論が出ています。
私にとっても、子どもとベッドで読む絵本は一日のなかで一番大切な時間。読んで一緒に冒険した気持ちになったり、笑ったり悲しんだり。
時々、「今朝あんなに怒ってごめんね」という気持ちを込めてたくさん読む日もあります!読んだ後、満たされた気持ちになるのは、子どもだけではありません。読むほどに親子にとって良い効果がでるものであれば、できる日だけでも続けて読んでいきたくなりますね。
読み聞かせはいつまでするの?
文部科学省、第3章 2子どもの読書活動への支援の状況 (3)読み聞かせの状況より。
上記調査結果を見ると、入学前後の6歳になるまで読み聞かせを行った家庭が多いようです。
ちなみに、親世代は、「読んでもらったことがない」人が大多数。時代によって変わりますね。
我が家は0歳~スタートして、5歳と3歳の今も、絵本が大好きで寝る前にいつも5冊持ってきます。
私は毎日5冊は無理なので、疲れている日は1~2冊に。
しかし、調べていると、文部科学省のHPでこのような調査を発見しました。
小学校高学年まで読み聞かせをしていた子どもたちの読書率が高いのです。
文部科学省の調べによると、
■小学校中・高学年の頃に読み聞かせをしていた家庭の子供は、その他の場合に比べて本を読んでいない子供の割合が少ない。
■未就学児の頃から、小学校低学年、中・高学年へと学年が上がるにつれて読み聞かせの割合は減ってくるが、高学年まで読み聞かせをしていた子供ほど、本を読んでいない子供の割合が少ない。
親の働きかけもあるようです。我が家も子どもたちが望む限り、とことん一緒に色んな絵本を読んでいこう。
オススメの絵本を年齢別で紹介
0歳
シンプルで文字数も少なく、色味がはっきりしているものがススメ
「ぴょーん」 まつおかたつひで著
かえるが~ぴょーん!と読んだ瞬間、赤ちゃんたちは目を見開きます(笑)
1歳
1歳から読んでいるこの三冊、5歳になった今も持ってきます。普遍的な面白さ。
- 「だるまさんが」 かがくいひろし著
だるまさんが~と次のページで起こることに興味深々!
- 「きんぎょがにげた」 五味太郎著
親子で金魚を探してみよう!
- 「おつきさまこんばんは」 林明子著
おつきさま、こんばんは~♪と親子で言っちゃう。
2歳
- 「どんどこももんちゃん」 とよたかずひこ著
癒されるももんちゃんと、冒険。
- 「がたんごとん」 安西水丸著
駅で乗り合わせるたくさんの可愛いキャラクターたち、最後は?
3歳
- 「しんせつなともだち」 方 軼羣著
大人気「どうぞのいす」の前身のような一冊。静かに心の奥底に広がるあたたかさ。
- 「はらぺこあおむし」 エリック・カール著
世界中で大人気!見飽きないカラーとリズム感のある物語。
4歳
- 「ぐりとぐら」 なかがわりえことおおむらゆりこ著
この絵本に出てくるホットケーキを親子で食べるふりをしています。
- 「そらいろのたね」
種と紙飛行機を交換したきつねくんと、ゆうじくんのお話。
5歳
- 「ちいさいおうち」 バージニア・リー・バートン著
田舎の風景から、工業化で発展していくなか、ちいさい家は・・・。美しい色彩と絵で描かれます。
- 「スイミー」 レオ・レオニ著
勇気をくれるスイミーの行動は。
- 「ちがうけれど、いっしょ」 フェリドゥン・オラル著
生まれてきた子ヤギは、ほかの子とすこしちがっていました。でも、どんな困難も、みんなで助け合えば、困難ではなくなるかもしれません。
トルコの名作絵本。世界中の絵本を年齢に適した本を月一で配本してくれる「ワールドライブラリー」から、多様性や思いやりを感じる一冊が送られてきました。
こちらは、「ワールドライブラリー」からのみ購入できますが、時期を過ぎると購入できなくなります。
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「はじめてのおつかい」 筒井頼子著
牛乳くださ~い!に子どもがハマります。
6歳
- 「せいめいのれきし」 バージニア・リー・バートン著
せいめいの探検を、美しい絵とともに。
- 「エルマーのぼうけん」 ルース・スタイルス・ガネット著
ずっと読み続けられるベストセラーには、秘密があります。
まとめ
親子ともに良い効果が起こる絵本の読み聞かせ。
子どもの「言葉の力」の向上の手助けになりますよ。
できれば赤ちゃんの頃から読み聞かせを始めると、その後もお互いに継続しやすくなります!
夜寝る前、ベッドの付近に何冊か置いていると、勝手に選んで持ってきてくれるので試してみてください♪
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