さんまは目黒に限る の由来は?2019目黒さんま祭り情報
「さんまは目黒に限る」というフレーズを聞いたことがありますか?
「海に面していない目黒に、なぜさんまがクローズアップされているの?」
「目黒のさんまとは一体どんな魚なの?」
目黒と言えば、東京の住宅街を思い浮かべる人も少なくありません。それでは、なぜ「さんまは目黒に限る」というフレーズが生まれたのか…不思議ですよね。
そこで今回は、「さんまは目黒に限る!と言われる真相」を探り、関連するお祭りについて紹介していきます。
さんまは目黒に限るの由来とは?
さんまは目黒に限るという言葉の由来は、どうやら「目黒のさんま」と言う古典落語が関係しているようです。
どんな話か気になりますよね。
時は江戸時代、ある殿様(松平出羽守)が供の者と遠乗りに出ました。
お腹の空いた殿様は、弁当を食べようと供のものに言います。そこで困ったのが、御供の者。弁当を忘れていました。
そんな時に、お腹を空かせた殿様の鼻には、この世のものとは思えないほどの美味しそうな匂いが漂ってきました。
当然のように殿様は、美味しそうな匂いが気になります。そしてお供のものに質問します「この香りは何であるか…」お供の人は「さんまを焼くときの臭いである」ことを説明しました。
もちろん殿様の胃袋は、さんまを欲します。
当時「さんま」は大漁に採れており大衆的な魚として位置づけられており、身分の高い人には好まれていませんでした。
御供の者は、大衆的なさんまを殿様に食べさせるわけにはいかないと話しましたが、殿様は納得するはずがありません。
結局、殿様の希望通り「炭火焼きにしたさんま(隠亡焼き※)」を食べることができました。しかし、さんまを食べただけでは落語になりません。
ここからが醍醐味で…
殿様は親戚の集会で、何でも好きなものを準備することを伝えられました。
殿様は「さんまを所望する」と言い放ちます。
そこで準備されたさんまは、体を悪くしてはいけないと、さんまの脂を取り除き、骨も一本残らず取り除き、残った身を丁寧に調理された食べ物でした。
殿様は口にするなり産地を質問しました。
家来は「日本橋魚河岸である」と答えます。
そこで、殿様はどうしたことか、産地が目黒のさんまでないことが、味が劣ってしまった原因であると思い込み、堂々と誇らしげに「さんまは目黒に限る」と言い放ったということです。
そこで幕は閉じます。
この話は、海に面しない目黒のさんまの方が美味しいと思い込んでいる殿様の「世間知らずで無知ことを笑う話」です。
※隠亡焼きとは、編み串、登板などを使わずさんまを直接炭火で焼く焼き方。
いかがでしたか?
「目黒のさんま」の噺は諸説ありますが、お殿様(松平出羽守)がさんまの美味しさに胃袋を掴まれたことには間違いありません。
さんまは目黒に限る!の由来がわかったところで、極上の炭焼きさんまをいただきにお祭りに参加してみませんか?
次では、目黒のさんまに由来する2つのお祭りについてお伝えしていきます。
目黒のさんまに由来する2つのお祭りとは?
この「目黒のさんま」の話から、「目黒さんま祭り」「目黒のSUNまつり」という二つの祭りが生まれました。
祭りの開催日を別日にすることで、両方のさんまを楽しむことができるのも魅力の一つです。
それでは、それぞれのお祭りの開催日時についてお伝えします。
目黒さんま祭り2019の日程・場所
毎年恒例の目黒さんま祭りは今年で24回を迎えます。昨年の人出は約30,000人。
まずは、目黒さんま祭りの様子をご覧ください。
目黒さんま祭り。さんまもらうのに最大4時間待ちって本当!??!
まだ暑いから待ってる人も焼けちゃいそう💖
小春は4時間待ってる体力なさそう。
自分も4時間待ちはできないなって人はRT😘 https://t.co/FTdsnqelJp— 七咲小春 (@koharu_nanasaki) September 9, 2018
「目黒のさんま祭り」は、岩手県宮古漁港直送のさんまに、大根おろしは栃木県高林町産、すだちは徳島県神山産のものを使用します。
2019・令和元年9月8日(日)
10:00~14:00(終了予定)■場所
JR・地下鉄目黒駅東口 目黒駅前商店街
交通アクセス・最寄り駅
JR、東急線、都営地下鉄「目黒駅」東口徒歩1分
■お問合わせ
TEL:090-3216-4149
極上の炭焼きさんまを無料で振る舞われますので、多くの人が早朝から順番待ちをしてでも食したい、一年に一度のお楽しみになっています。
同時開催される「目黒のさんま寄席」も毎年大盛況!
目黒の空の下で
極上炭焼きさんまに舌鼓を打ち、落語「目黒のさんま」で膝を打つ!楽しい一日になりそうですね。
くれぐれも熱中症対策は万全に!
目黒のSUNまつり(目黒区民まつり)2019の日程・場所
目黒区を代表する祭りのひとつ目黒のSUNまつり(目黒区民まつり)は、今年で41回目を迎えます。昨年の人出は約35,000人。
では、目黒のSUNまつり(目黒区民まつり)の目黒のさんま祭の様子をご覧ください。
2015年9月20日(日)開催の目黒のさんま祭です。
「目黒のSUNまつり」では宮城県の気仙沼で水揚げされた新鮮なさんまと、大根おろしは宮城県産、かぼすは大分県臼杵産のものが無料で振る舞われます。
2019・令和元年9月15日(日)
10:00~15:30 ※雨天決行■場所
- 目黒のさんま祭・ふるさと物産展:田道広場公園など
- おまつり広場:目黒区民センター
- 子ども広場:田道小学校
■交通アクセス・最寄り駅
電車の場合 JR目黒駅西口から徒歩約10分。
権之助坂を下り、目黒川と交差したら右折。
バスの場合 東急バス
権之助坂(目黒通り)下車、
田道小学校入口(山手通り)下車 徒歩約5分
■お問合わせ
TEL:03-5722-9278
目黒区民まつり実行委員会事務局
大人気「目黒のさんま祭」は毎年長い行列ができるほど。
行列の解消策として、9時前後からさんまの引換券となるリストバンドの配布が行われています。
このリストバンドにさんまの引き換え時間が書かれていますので、時間がくるまで他のイベントを楽しむことが出来ますよ~♪
残暑厳しいなかの開催です。
くれぐれも暑さ対策をしっかりして、楽しい一日にしてくださいね(*^^*)
まとめ
さんまは目黒に限るは、古典落語の「目黒のさんま」の話が由来であるとは不思議な感覚になります。
しかし、古典落語から、祭りがうまれるという、日本人のユーモアさを感じずにはいられませんね。当時の殿様も、自分の話が落語になっているとは思ってもいなかったでしょう。
そして、お祭りまで開催されているとは…殿様が食べたかったさんまが、庶民の祭りの場で振る舞われるとは、贅沢という言葉の重さを感じますね。
旬のものを、最高の状態で食べること。
そこに広がる、食べる人の笑顔や思い出は何事にも代えがたい時間になるのでしょう。
そう考えると、勘違いをしていた殿様に感謝しないといけないのでしょうね^^
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。