鏡餅の意味や由来を簡単に!食べ方でカビは食べても大丈夫?
年越しの準備に欠かせないものが鏡餅。
毎年、大掃除が終わった後、鏡餅を飾ることにしていますが、今年ももうすぐ用意しなくて…と思っていたところ、ふと疑問が。
「鏡餅ってどんな意味があるんだろう?」
「なぜ飾るの?」
そして…
「鏡餅のカビって食べても大丈夫なの?」
今回は、鏡餅の意味や由来そして鏡餅にカビができたときの食べ方について調べてみました。
目次
鏡餅の意味や由来は?
鏡餅は、大小二個の円形に作ったおもちを重ねたものになり、古くから歳神様のお供え物として飾ります。
鏡餅はお迎えした歳神様がおられる場所。
お供えした鏡餅をいただくことで、神様の力が分け与えられ、一年を無事に過ごすことが出来ると考えられていました。
二段に重ねるのは一年めでたいことを重ねるという意味や、月(陰)と太陽(陽)を表し、良い状態が続くことを表しているとも言われています。
他にも、鏡餅のかたちは魂(心臓)の形を表しているとも言われ、鏡餅をいただくことで分け御霊をいただくとも言われています。
ただ、鏡餅は長く飾っておくと固くなりますね。
鏡開きに固くなった鏡餅を食べることで、歯が丈夫になるよう願いをかけた…という説もあるんですよ。
餅なのになぜ鏡なの?
なぜ鏡餅かというと、昔は鏡が円形だったことから鏡餅と呼ばれるようになりました。
魂をあらわすと言われる鏡は、神器のひとつとされていました。
歳神様のおられる場所の鏡餅は、ご神体としての鏡を餅で表したものなので鏡餅(かがみもち)と呼ばれるようになったのです。
鏡餅の食べ方!カビは食べても大丈夫?
子供の頃、「鏡餅に生えたカビは毒ではないから食べても大丈夫!」と言われた記憶があります。
当時は、カビの毒性についてはあまり詳しい情報もなかったので…^^;
なにせ鏡餅は、カビにとって水分と栄養が豊富。
なんと20種類のカビが生えることもあるそうです。
カビの中には、発がん性や食中毒になるような危険なものもあり、赤や青、黒など色も違えば毒性も違います。
特に赤カビは毒性が強いので気をつけなくてはいけません。
参考⇒東京都福祉保健局
ですので、大丈夫か…と聞かれれば100%「はい!」と答えることはできません。
あくまでも自己判断で。
とは言え、歳神様にお供えしお福分けとして、一年の健康を願いいただきたいですよね。
ならば、鏡餅に生えたカビを上手に取り除くことができれば、食べることができると思いませんか?
そこで、鏡餅に生えたカビの上手なとり方をつぎで紹介していきますので、是非参考にしてくださいね。
鏡餅に生えたカビの上手な取り方と食べ方
鏡餅のカビを取るときは、削り落として取る…というやり方が多いようです。
しかし、やった人はわかると思いますが、なかなか手強いです^^;
カビは表面だけではなく、案外深くまで入っていますからね。
しかも包丁で削るときはあまりにも硬いので、力の入れ具合が難しく、包丁の刃が欠けることもあります。
そこで今回ご紹介するのは…
簡単でしかも上手に鏡餅のカビを取る方法ですよ!
使うのは食品用ラップ+電子レンジ
では、早速みていきましょう。
鏡餅に生えたカビの上手なとり方
食品用ラップ+電子レンジを使う目的は、
硬くなった鏡餅を包丁で扱いやすくして、カビを取り除くこと!
なので…
鏡餅の全面をラップで包む
鏡餅が、あまりにもカチカチならラップ(クレラップなどの食品用ラップ)で包む前に、お水にくぐらせておきましょう。
鏡餅は全体をラップでしっかり包みます。
電子レンジは500~600Wで30秒
お使いの電子レンジにより若干の違いがあると思いますが、目安は鏡餅が手で曲げれるような状態。
※熱いので必ず軍手などして、ヤケドをしないようにしてくださいね。
まだ硬ければ、裏返しにして30秒くらいレンジにかけます。(お餅の硬さをみて調整してね。)
ラップを外してカビを取り除く
鏡餅が手で曲げれる硬さになったら、やけどに注意しながらラップを外します。
削りやすくするためにふきんなどで包み手で小分けにします。
※くれぐれも熱いので気をつけてくださいね。
小分けにした鏡餅のカビを、ひとつひとつ丁寧に深く削り取っていきます。
鏡餅のカビを取ったあとの食べ方は?
がんばってカビを取り除いた鏡餅。
さぁ美味しくいただきましょう!
わが家でよく作る人気の3品はこちらです!
◆ぜんざい
1月11日の鏡開きでは毎年焼き餅にしてぜんざいに入れます。
鏡餅はいつまで飾るか?について詳しい内容はこちらで紹介しています。
⇒鏡餅はいつまで飾る?意味や飾り方・場所はどこがいい?
カビを取り除くとき、一度レンジにかけていますので焼き餅にしても美味しくいただけますよ^^
◆かき餅
鏡餅を手や鎚で割ることを欠き割るということから、欠き餅(かきもち)とも呼ばれるようになりました。
割ったとき、結構細かいお餅が残るのですが、このお餅こそ油であげると美味しい「かき餅」に大変身します。
160度くらいのやや低めの油でゆっくりと揚げていきます。
お餅が膨らみますので、一度にたくさん入れないようにするのがコツ!
揚げたてに塩をふれば、おやつやビールのつまみにピッタリのかき餅の出来上がり^^
◆揚げ出し餅
引用元:http://tontoton.seesaa.net
揚げ出し豆腐のお餅バージョンです。
簡単に作りたいときは、市販のめんつゆを使うのが便利。
欠かせないのは大根おろしです。
やや大きめに割ったお餅を160度くらいのやや低めの油でゆっくりと揚げていきます。
お餅の真ん中をお箸で刺してみて刺されば取り出します。
器に揚げたてのお餅を入れ、その上にはたっぷりの大根おろしをのせます。
温めておいたお出汁をかければ出来上がり♪
鏡餅のカビ対策5つのポイント
鏡餅を少しでもいい状態でいただけるようにするためには、カビが生えないように対策を講じておくのも一つの手ですね。
では、5つのカビ対策についてみていきましょう。
①お餅に触らない
人が触れたおもちはカビが生えやすくなっています。どうしても触れる場合は使い捨ての手袋を使いましょう。
②消毒する
日本酒や焼酎で表面をふきます。
たまにふくだけでもカビが生えにくくなります。
日本酒よりも、焼酎(匂いがキツくないもの)の方が、匂いが気にならないようです。
③密閉する
お餅を焼酎などでふいた後、一個ずつラップで包んで飾るとカビが生えにくくなります。
ただ少し見た目が悪くなってしまいますが・・・。
せっかく年神様の力を分けていただくのですから、カビを生えないように対策して、おいしい状態でいただき一年を健康に楽しく過ごしたいですね。
④割り箸を使って風通しを良くする
一段目と二段目の重なる部分に、お餅の直径よりも少し短くした割り箸を挟んでおきます。
少しでも浮かすことで風通しがよくなり、カビが生えにくくなるというわけです。
⑤部屋の通気を良くする
いつも締め切った部屋で空気が通らないとカビが生えやすくなってしまいます。
窓を開けて風を通し、カビが生えにくい環境を作りましょう。
まとめ
今回は、鏡餅の意味や由来そしてカビが生えた場合の取り方や食べ方についてお伝えしてきました。
生活する中で、一つ一つの意味や由来を知ることは生活に深みが増していく気がしますね^^
何事も便利になった世の中ですが、知らなかったことを知識として蓄え、手間をかける経験が自身の知恵に変わる。
特別なことではなくても、積み重ねが自分を成長させていくようです。
鏡餅のカビの取り方もそのひとつだと。
歳神様の分け御霊をいただき良き一年になりますように。
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