七五三の千歳飴の意味や由来!袋が長い理由とは?
七五三と言えば可愛らしい晴れ着と千歳飴。
縁起の良い絵柄が描かれた長い袋を手にした子どもたち見るのは、なんとも微笑ましく七五三ならではの光景ですね。
しかし、まだ3歳の子どもには長すぎる…とも言える千歳飴の袋。
「なぜ、千歳飴の袋はあんなに長いのか?」疑問に思ったことありませんか?
そして「七五三になぜ千歳飴なのか?」
今回は、七五三の千歳飴の意味や由来、袋が長い理由について紹介します。
是非参考にしてくださいね。
目次
七五三の千歳飴の意味
七五三の千歳飴には
粘り強く、長く生きるという願いが込められています。
そして千歳飴の「千歳」の意味は「千年」
つまり、長い・長生きという意味があります。
そもそも、「七つまでは神の子」という言葉があるように、昔は子どもの生存率が非常に少なかったのです。
ですので、七五三で氏神様にお参りをして、子どもの健康と長寿を祈願したりお祝いをすることが七五三の意味になります。
七五三の千歳飴の由来
その昔、江戸時代には千年飴・寿命糖と呼ばれていました。
甘いものが少ない時代。
当時、飴はとても嬉しい贈り物だったのです。
七五三の千歳飴の由来は諸説ありますが、
江戸時代、元禄のころ浅草の七兵衛という飴売りが浅草寺の境内で『千年飴』として売り出したという説が有名ですね。
「七兵衛という飴売りが千年飴、寿命糖ともいう名前の飴を浅草で売り出したのが千歳飴(せんざいあめ)の起こり」と言われています。
親の子どもの健康を祈る気持ちと、千年飴・寿命糖が結びつき、子どもの成長を祝う「七五三に千歳飴」という関係になりました。
今では、日本の子どもの生存率は世界でも高かく考えられないのですが、意味を理解すると思い入れも違ってきませんか。
七五三の千歳飴の袋はなぜ袋は長い?
千歳飴には長寿の意味がありますので、細く長くなっているのが特徴です。
なんと、飴のサイズも決まっているんですよ!
ですので、千歳飴を入れる袋も長いわけですね。
そして千歳飴が入っている袋の特徴といえば、
- 鶴亀(つるかめ)
- 松竹梅(しょうちくばい)
などの縁起の良い絵柄です。
これも長寿の願いが込められた証ですね。
七五三の千歳飴の本数は?
七五三の千歳飴の本数は決まっています。
それは、お祝いする子どもの年齢と同じ本数になります。
そう言えば…
節分の豆の数も年の数ですよね。
ということは、千歳飴だと
3歳では3本、5歳では5本、7歳は7本。
本数はこの歳まで健やかに成長できた感謝の思いが込められています。
そして千歳飴の色は、おめでたい紅・白の2色。
3歳・5歳・7歳と奇数なので、紅白のどちらが多いのでしょうか。
わが家は娘の七五三を3歳と7歳で行ったのですが、どちらとも白い色が1本多かったですよ。
七五三の千歳飴は神社でもらえる?
神社で七五三のお参りをすると、初穂料をお供えしお祓いをしていただきます。
そして、七五三の長寿祈願の授与品として神社から千歳飴をいただきます。
授与品ですので、千歳飴もお祓いを受けているんですよ。
ところで「七五三」は「しちごさん」と読みますが、これが苗字だと何と読むかご存知ですか。
⇒七五三の苗字の読み方と由来は?どの地方に多いのか調べてみた!
千歳飴の食べ方
いただいた千歳飴、子どもが一人で食べきるには結構な量になります。
その時は、お福分けとして家族みんなでいただきましょう。
この時「長い千歳飴、細かくしてもいいのか」気になりませんか?
例えば…恵方巻きは1本丸ごと食べることに意味があるように。
一説では、千歳飴は「縁起物なので一本そのまま食べたほうがいい」など聞きます。
すると、ますます迷ってしまいますよね。
しかし一本そのままというのは、舐めつづけるにはベトベトするしむずかしい話です。
ですので、わが家ではまず千歳飴をいただけることに感謝し、食べる時は、保存袋に入れすりこぎ棒など硬いもので割って食べさせました。
袋にれているので飛び散らないですし、食べ飽きたらそのまま保存しておいて、煮物などの料理に使うことが出来ます。
縁起物ですから、さいごまで大切にいただきましょう。
七五三の千歳飴はどこで買えるの?
千歳飴は神社でお参りをした時や、
写真館で記念撮影をした時などにもらえます。
しかし、神社へは参拝だけでのときもあるでしょうし、お父さんが写真撮影が得意なら写真館に行くこともないでしょう。
…となると千歳飴は自前で準備することになりますね。
でも、ご安心ください。
七五三の時期になると、大手スーパーや百貨店などで取り扱っています。
老舗の飴屋さんなどは、神社でお祓いを受けたものを売られているところもありますので、長寿祈願の思いで買うのなら飴屋さんを利用するのもいいですね。
老舗飴屋さんでおすすめはこちら。
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七五三のお祝い返しに千歳飴を配る
七五三のお祝いをいただいたときお返しに千歳飴を配ります。
古来から七五三のお祝い返しには、赤飯や千歳飴を贈る風習があります。
このときの熨斗の書き方は
下の段には「七五三をした子どもの名前」
を書きます。
最近では、千歳飴をひとつ々包装したものもあるので便利ですよ。
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まとめ
今回は、七五三の千歳飴についてお伝えしてきました。
- 千歳飴には、長寿の願い。
- 本数はその歳まで元気に成長した感謝の思い。
- 袋の長さは、千歳飴は細く長く作られているから。
- 袋の絵柄は、縁起の良い鶴亀や松竹梅などが描かれている。
すべてに子どもを思う親の願いが込められている千歳飴です。
千歳飴のこと知ると納得ですね。
七五三は今では懐かしい思い出なのです。
千歳飴の長い袋を高く持ち上げて歩く娘の姿を思い出します^^
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