女性ホルモンと歯周病の関係とは?妊娠中はなぜ要注意なの?

女性ホルモン歯周病

最近では、生活習慣病の一つとして注目されている歯周病。心疾患や脳疾患、糖尿病や誤嚥性肺炎や骨粗しょう症などの原因にも、歯周病が関わっています。

そして、女性ホルモンと歯周病の関係も知ると驚きの事実があります。
歯なんて痛くなければ大丈夫って放っておくと、自分の体を危険にさらしていることに!

妊娠中の方だけではありませんよ。
女性ホルモンが関わるのですから、すべての女性が、女性ホルモンと歯周病の関係を知っておくことは大切です。

今回の記事では、女性ホルモンと歯周病の関係について、まず始めにお伝えしていきます。

それから、
・妊娠中なぜ要注意なのか?
・女性に訪れる歯周病のリスク、3度っていつ?
・歯周病の原因と対策

それぞれについてお伝えしていきます。ぜひ参考にしてくださいね。

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女性ホルモンと歯周病の関係について

女性ホルモン歯周病歯磨き

女性と男性では、女性の方が歯周病の人の割合高いと言われています。

食後の歯磨きやうがいなど、歯のエチケットには女性の方が気を付けているように感じます。

でも…そのような結果が出ているのは、なぜだと思いますか?

それは、女性ホルモンと歯周病の関係にあります。

P.intermedia(プレボテラ・インターメディア)という歯周病菌は、2つの女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)を栄養源として増殖します。

そして、プロゲステロン(黄体ホルモン)は炎症物質を刺激します。

つまり、歯周病菌の炎症を悪化させてしまうわけですね。

女性が歯周病になりやすい原因は、女性ホルモンを餌に増殖する歯周病菌の繁殖にあったのです。

ではなぜ、妊娠中が要注意なのか。
次でお伝えしていきますね。

歯周病、妊娠中なぜ要注意?女性に訪れる3度の危機!

女性ホルモン歯周病リスク

女性ホルモンと歯周病の関係性が分かったところで、歯周病のもっと恐ろしい危険についてお伝えします。

それは…
妊娠中の歯周病早産低出生体重児リスクを高めるという事実です。

歯周病は、あらゆる病気の入り口とも言われています。

その中でも、
歯周病を患っている女性の早産や低出征体重児のリスクは、歯周病を患っていない人と比較し7.5倍高くなると言われています。

この数字は、

  • アルコールによるリスク3.5倍
  • 高齢出産によるリスク2倍

と比較しても、早産の危険性が高いといえるんですね。

では、なぜ早産のリスクが高いかについて。

それは、子宮の収縮と関係してきます。

羊水のプロスタグランジン※の量が一定になると、子宮収縮がおこり赤ちゃんは生まれてきます。

※プロスタグランジンとは?人間の体の中に存在するホルモンに似た働きをする物質で、とくに女性の体の中で大きな役割を果たしています。

子宮内膜の中で分泌され、プロスタグランジンが過剰に分泌されると子宮が強く収縮するので、月経痛や腰痛の原因になります。

しかし、歯周病原菌の一種であるプレポテラ・インテルメディ(PI菌)が入ると、女性ホルモンの量3倍に増加します。

すると、羊水のプロスタグランジンが急激に増え一定量に早く達してしまいます。

そのことにより、予定日より早く子宮が収縮し、早産となってしまいます。

そして女性には、歯周病のリスクが高くなる時期が3度あります。

女性ホルモンを栄養にしている歯周病菌ですので、女性ホルモンのバランスが変化する時期

それは、

  • 思春期
  • 妊娠・出産期
  • 更年期

になります。

この時期が歯周病のリスクは高まり、症状が悪化するおそれも秘めています。

歯周病の原因と対策

歯周病の原因対策

女性ホルモンが、歯周病菌を増殖させることは分かりました。

それではなぜ、人は歯周病になるのでしょう。

それは、口の中の環境がカギを握っています。

歯周病とは、歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉が炎症を引き起こす病気です。

やがては歯を支えている骨までを溶かし、歯が抜けてしまう怖い病気です。

ということは…
口の中を清潔に保つことができれば、防ぐことが出来るということです。

歯周病の原因は歯垢。

まずは、歯垢を増やさないことが歯周病対策の基本になります。

毎日の歯磨きで予防することができる!
決して難しいことではないですね。

それに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスもおすすめです。

毎日の歯磨きも、磨き方によってはプラークを除去できていないこともあります。

磨き残しのない歯磨きこそが、歯周病の予防に大切なことですね。

しかし、先ほどお伝えした女性の歯周病のリスクが高まる妊娠のときは状況が違ってきます。

妊娠中のつわりで歯ブラシを口の中に入れる事すら苦痛で…という妊婦さんも多いです。

女性ホルモン歯周病歯磨きつわり

そんな時におすすめなのが、

  • マウスウォッシュ
  • キシリトール入りの歯磨きタブレット
  • 臭いのしない歯磨き粉

などです。

少しでも体調が良いときに、歯磨きができそうな方法を試して、お口のケアを心がけていきたいですね。

ここでは、私や友人が妊娠中に行った歯周病対策を紹介します。

私が娘を出産したのは37歳のとき。ただでさえ、婦人科の病気を持っていましたのでこれ以上リスクを増やしてはいけないと思い、安定期に入ると歯医者さんへ直行!
虫歯治療を兼ねて総チェックしました。歯磨きやマウスウォッシュ、フロスをしっかり使って入念にケアをしていました。

つわりが酷かった友人の話。歯ブラシを口にすることも辛く、がんばって臭いのしない歯磨き粉を使ってみてもダメ。

そんな彼女が、妊娠中のオーラルケアの救世主と言っていたのがマウスウォッシュ。

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それでは最後に、今回お伝えしたことをまとめてみました。

まとめ

■女性ホルモンと歯周病の関係
・女性ホルモンを餌に増殖する歯周病菌の繁殖に原因がある。

■歯周病、妊娠中なぜ要注意?女性に訪れる3度の危機!
・妊娠中の歯周病が早産や低体重児のリスクを高める
・子宮の収縮と関係がある(ホルモンの一種プロスタグランジンの急激な増加)
・思春期、妊娠・出産、更年期

■歯周病の原因と対策
・歯周病の原因は歯垢
・毎日の歯磨きで歯垢を増やさないようにする
・歯医者さんで定期的なメンテナンスもおすすめ
・妊婦さんの「歯磨きつわり」対策
○マウスウォッシュ
○キシリトール入り歯磨きタブレット
○臭いのしない歯磨き粉

いかがでしたか?

歯周病と女性ホルモンが関係しているとは驚きだったのでは?

女性ホルモンは、私たち女性にとって美ホルモンと呼ばれるほど大切なホルモン。

しかし、女性ホルモンで歯周病菌も増えるとは、ホルモンの働きは良くも悪くも人間の体にあらゆる影響を与えているのですね。

このように、原因を知る事で危険を回避することができるのは確かです。

歯周病のリスクが高まる思秋期や妊娠期、更年期には特に、歯周病対策をしっかりしましょうね。

そして、日ごろから歯周病予防に向けてお口の中のケアを怠らないようにしたいものです。

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